まみ めも

つむじまがりといわれます

ああ無情

シェントウジャンにずっと淡い憧れがあったのだけど、なかなか踏み切れずにいたのを、こないだお昼につくった。茂蔵の無調整豆乳を鍋であたためて、酢と醤油を適当にどぼどぼと注ぐ。混ぜるともろもろになって、流動と固形のあわいの形のあるようなないようなものになる。食べ物なのか飲み物なのかもわからない。とことん刺激のない具合が体を内側から撫でてくれるようだ。搾菜や桜海老を入れたりもするらしいけれど、なにもいれずに食べたい。

水煮のたけのこが立て続けに届いて、たけのこごはんを何度かやった。えぐみが残らないようにうすく細かく刻んで、油揚げと一緒に炊く。いつのまにかはえていた土筆がいつのまにか消えている。

セイちゃんがお正月のお年玉でだったかもらった本。読み終えて、目をきらきらさせて、おかあちゃんこれとってもいいお話だったから読んで、と渡されたまま積読になっていた。ようやく読む。

 カラーさし絵、本文中の豊富な用語解説で、世界の名作に触れる子どもたちの理解を助ける文学全集。17は、悲惨な運命と不屈に闘う男の感動のドラマ「ああ無情」を収録。

楽しく読みながら世界各国の歴史や文化も学べる、ドキドキワクワクの名作選。17は、ジャン=バルジャンとミリエル司教の愛と正義、それらを実現するための勇気ある行動を通して、人間の理想を示す物語「ああ無情」を収録。

巻末で、なだいなだが、こどものころに母親が毎晩お話を聞かせてくれて、あとからレ=ミゼラブルだと知ったということを書いている。それで、なんとなく、フクちゃんとフーたんにも、読み聞かせてみることにした。ああむじょう、と聞いて、ムジョーって名前なの?と頓珍漢なことをいっていたフクちゃんだけれど、お話はおもしろいらしく、いまのところ神妙な顔つきできいている。