出社初日はスーツにストッキングにパンプスの三重苦でなんとかやりおおせた。まっとうな格好のしんどさったらない。仕事についていける気がまったくしないでいる。三連休があってよかったけれど休み明けに英語でオンラインミーティングがあり、みるみるしぼんでしまった。
古本いちで筑摩書房の単行本が110円。309ページ。
あんたのヒロイン、なかなかのタマやな。釜ケ崎で働く甲坂礼司は、ホテルチェーンのオーナー二谷啓太に、妻をモデルに小説を書いてくれと頼まれる。妻の結子は神戸・三宮のホテルに1人で住む、つかみ所のない女だった。
帯に「あんたのヒロイン、なかなかのタマやな」と書いてあるのをふみちゃんが気に入ったようで、ふとしたときにつぶやいている。意味はわかっていないと思うけれど、口に出したくなる気持ちはなんとなくわかる。