まみ めも

つむじまがりといわれます

昼顔

昼顔 [DVD]
火曜日は保育園で保護者会があったので休みをとり、朝から映画をみた。いつもながら午前十時の映画祭にいく。不感症の人妻が昼顔の名前で娼婦をやる話で、はらぼてのサラリーマン主婦が昼前からみる映画ではなかったとあとからおもった。はなから主演のカトリーヌ・ドヌーヴがだれかに似ているのが気になっていたが、いしだあゆみだと途中で閃いてすっきりした。カトリーヌ・ドヌーヴは骨ばっていてかたそうでヴェールのむこうに尻が透けていてもちっともセクシーに感じないので、なんだかもやもやして終わった。女はやわらかそうでないといくら裸になってもいやらしさが微塵もない。もっといえばからだのラインも若干くずれていてそこにはじらいなんかが加味されてあるとよいと思うので、そういう意味ではジョゼと虎と魚たちでジョゼがみせたおっぱいの申し訳なさなんかはセクシーを超えて胸に迫るものがあった。
映画にはマルセルという昼顔にやたら執着する差し歯の男が登場するのだが、これがいかにも典型的なDV男で、むかむかしてしようがなかった。おまえは俺といるのが一番しあわせだ、という勝手な思い込みを愛とはき違えているやつ。しあわせなんてよっぽど個人的なものなのに、それをおまえという二人称で決めつけられたりなどしたらわたしだったらぶっ飛ばす。映画館をでてからもしばらくムカッ腹がおさまらず、やたら早足でブックオフまでいき、本を三冊ほど購買、帰宅、ラジオを聴きながらチョコレートを牛乳にとかしたのをココナツミルクとあわして葛ゼリーをつくっていたらやっと気持ちがせいせいした。ゼリーは葛の分量が適当だったのですこしかたくしすぎたらしく、見た目はカトリーヌ・ドヌーヴの尻のようだったが、生クリームをのせて食べたらおいしかった。