まみ めも

つむじまがりといわれます

フォレスト・ガンプ

フクちゃんのならし保育が午後までのびたときに、映画にでかけることにした。駅の売店で無糖の午後ティーときなこねじりを買っていく。きなこねじりなら、かじっても音がでないし、ぽろぽろしないし、においもしない、映画にぴったりだ。まえに、映画館のなかで弁当をひろげておにぎり頬張りだしたおばさんがいて、海苔のにおいがぷーんときたのを思い出す。あ、でも、午前の映画に午後ティーはどうなんだろうと、いま気づいた。

午前十時の映画祭でフォレスト・ガンプをやっていた。千円。公開当時もみたような気がするのに、あまり覚えていなかった。人生は運命なのか、それともただ風に翻弄されるだけなのか、というラストシーンの独白に集約していく物語。どっちにしても神様のおでましになりそうだなあと思いながら独白を聞く。アメリカ人だったらもっとたのしめる映画にちがいないが、きなこねじりの好きな日本人もたのしかった。なかでも、真夜中のカーボーイ、ニューヨークでダスティン・ホフマンがタクシーのボンネットを叩く場面のパロディがあって、うれしくなった。真夜中のカーボーイ、二回みたけれど、見終わったあとの空洞の感じ、さみしくなるんだけど、空洞を風が吹き抜けるような感じが妙に癖になって、また見たくなっちゃったな。