まみ めも

つむじまがりといわれます

アメリカエッセイ傑作選〈2000〉

火曜の午後にフクちゃんを小児科に連れていったら、薄っすらとインフルエンザA型の陽性反応が出て、その晩にセイちゃんが熱発、坐薬をいれ、翌朝やっぱりセイちゃんもインフルエンザA型の陽性反応、結局わたしもインフルエンザだったらしい。34年生きてきてインフルエンザに罹ったことがなかったので、自分にはインフルエンザの才能がないのだと思っていたが、ここにきて見事に開花してしまった。こどもたちは甘ったるいにおいのタミフルポカリスエットで溶いてやったらよろこんで飲んでいる。巣篭もり生活しているうちに、また雪が積もり、宿六が庭にすべり台を作ってくれたので、晴れた午前にすこしだけ外に出て、段ボールでそり滑りをやった。みんな咳が続いている。

アメリカエッセイ傑作選〈2000〉 (アメリカ文芸年間傑作選)

アメリカエッセイ傑作選〈2000〉 (アメリカ文芸年間傑作選)

リサイクル図書の書架にあった、カラフルなボーダーの表紙をお持ち帰り。エッセイを読むことは「だれかの心の迷路庭園を歩くこと」。いろんな人の思い出や人生が濃密に詰まった一冊で、ときどき草臥れて休み休みのそぞろ歩き。クッツェー、エプスタイン、マクフィーがよかった。
はしがき Foreword ロバート・アトワン
序文 -血のかよう体としてのエッセイの肖像 シンシア・オージック
電話 The Telephone アンウォー・F・アッカウィー
幻影の街 Shadow Cities アンドレ・アシマン
心の絆、イタリア語と出会って How I Learned to Speak Italian ヘレン・バロリーニ
偶像 Graven Images ソール・ベロウ
ただ優秀なだけの人々 The Merely Very Good ジェレミーバーンスタイン
読書について States of Reading スヴェン・バーカーツ
リアリズムとはなにか? What is Realism? J・M・クッツェー
オールター・ボーイ Altar Boy ブライアン・ドイル
目撃者 Witness アンドレ・デビュース
もう少し楽しませてもらおうか Will You Still Feed Me? ジョゼフ・エプスタイン
クィーンズのどこかで Someplace in Queens イアン・フレイジャー
時の試験 The Test of Time ウイリアム・H・ギャス
ふたつの浴場 Two Baths エリザベス・グレイヴァー
心やすらぐ国 A Peaceable Kingdom エドワード・ホーグランド
歴史の中で In History ジャメイカ・キンケイド
九十歳を前にして Nearing Ninety ウイリアム・マックスウェル
絹のパラシュート Silk Parachute ジョン・マクフィ
家を建てる Building the House メアリー・オリヴァー
狩人オリオン Orion the Hunter ティム・ロビンソン
水の子 Water Babies オリヴァー・サックス
コンサートの少女 The Page Turner リン・シャロン・シュウォーツ
兵士の心 Soldier's Heart ルイ・シンプソン
麗しきホワイトハウスの思い出 A Visit to Camelot ダイアナ・トリリング
マンガ家への夢 Lost Art ジョン・アップダイク
現実の生活 Real Life ジェイムズ・ウッド