まみ めも

つむじまがりといわれます

Carver’s dozen レイモンド・カーヴァー傑作選  

22日金曜日、9時2分大宮発11時10分金沢着のかがやき505号に乗り込んで里帰り。かがやきの車内では加速度によるGのせいか肛門方向に力を感じてしんどかったが、金沢についてほっとする。改札までおかあさんが迎えにきてくれた。赤い車で金沢港へドライブし、船員厚生食堂の行列にならんで海鮮丼でお昼をとり、市場で海鮮を買ってそのまま産院に送ってもらう。水木しげるの日本妖怪紀行をめくりながら診察待ち。おなかの子は2469gに達しており、このままいくと過去最大規模の出生児になる算段なので、ひやひやする。夕飯は岩牡蠣にレモン醤油をしぼり、いかの刺身、さわら、野菜。食後は福新屋の草だんご。

Carver’s Dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選

Carver’s Dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選

バードマンはレイモンド・カーヴァーの舞台化の話で、冒頭は一編の詩から始まる。

LATE FRAGMENT
And did you get what
you wanted from this life, even so?
I did.
And what did you want?
To call myself beloved, to feel myself beloved on the earth.
おしまいの断片
たとえそれでも、君はやっぱり思うのかな、
この人生における望みは果たしたと?
果たしたとも。
それで、君はいったい何を望んだのだろう?
それは、自らを愛されるものと呼ぶこと、自らをこの世界にあって
愛されるものと感じること。

なんだかレイモンド・カーヴァーにさわってみたくなり、図書館でその日のうちに予約。村上春樹訳のこちらは1ダースの短編のおまけでこの詩が収録されていた。
でぶ
サマー・スティールヘッド(夏にじます)
あなたお医者さま?
収集
足もとに流れる深い川
ダンスしないか?
大聖堂
ぼくが電話をかけている場所
ささやかだけれど、役にたつこと
使い走り
父の肖像
レモネード
おしまいの断片
はじめて手にとるレイモンド・カーヴァーにはうってつけだったかもしれない。夏にじますがよかったな。思春期独特の自意識とみずみずしさが世界にこころよく裏切られる展開。