まみ めも

つむじまがりといわれます

どこにもない国

日曜の昼にコーンパンを焼く。強力粉と薄力粉を適当にまぜて、ドライイースト、塩、缶詰のスイートコーンとぬるま湯でこねるところまで土曜のうちにやっておく。日曜の朝、鍋いっぱいにふくらんだ生地の空気を抜いてまるめなおして焼く。ハンバーグを焼いて、チェダーチーズとレタスと一緒に食べた。おやつは、やっぱり土曜のうちに作っておいたチョコバナナのビスケットケーキ。夜はオムライス。そのほか、週末のうちに、かぼちゃサラダを作り、切干し大根と油揚げ、鍋にたっぷりのカレーを煮ておいた。カレーの具は、ひき肉とじゃがいもと人参と玉ねぎとキャベツとかぼちゃ。

どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集

どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集

「冬の本」で石川美南がスティーヴン・ミルハウザー「雪人間」をあげていたので図書館で予約。柴田元幸編訳。9つの「どこにもない国」がここにある。

独特の歪みと妄執、ユーモアの溢れるエリック・マコーマックの「地下堂の査察」ほか、1980年代から現在までに書かれたアメリ幻想小説を厳選。あなたの「いま・ここ」がゆらぐ、奇怪な、けれど奇妙に切ない9つの物語。
1 地下堂の査察 エリック・マコーマック/著
2 Do You Love Me? ピーター・ケアリー/著
3 どこへ行くの、どこ行ってたの? ジョイス・キャロル・オーツ/著
4 失われた物語たちの墓 ウィリアム・T.ヴォルマン/著
5 見えないショッピング・モール ケン・カルファス/著
6 魔法 レベッカ・ブラウン/著
7 雪人間 スティーヴン・ミルハウザー/著
8 下層土 ニコルソン・ベイカー/著
9 ザ・ホルトラク ケリー・リンク/著

どれもすごいけれど、ニコルソン・ベイカー「下層土」が白眉。柴田元幸によると「スティーブン・キングにけなされて腹を立て、キングばりの恐怖小説を書いてやろうと思って書いた」短編らしく、怖さとおかしみのナイスタッグ。キッチンの隅の段ボールの底に転がっていたじゃがいもふたつ、芽をほじって、きざんで、カレーの鍋に放り込んだ。これで大丈夫。きっと大丈夫。