まみ めも

つむじまがりといわれます

ドクター・ノオ

土曜、歯医者のあとですこし時間をもらって駅前のドーナツショップでホットコーヒーをすする。頭が重く、外は妙な陽気なのにすこし冷えるので、マフラーと帽子だけを脱いで上着は羽織ったまま。体調がいまいちなときはブラックで飲むコーヒーがまずい。そこへ店員が通りかかり、おかわりはいかがですかとにこやかに声をかけられると、なんとなく断りづらく、もう一杯、おいしくないなと思いながら啜る。待ち時間用にかばんに入れておいた池田澄子の句集をながめる。頬杖の風邪かしら淋しいだけかしら、風邪だし、ドーナツショップの雑踏がなんとなく淋しい。句集のなかで四季を行ったり来たり、3回ほど巡る。春の句を読むとそわそわする、春に待ったをかけたい気持ち。帰り道、すこしだけ遠回りして歩き、胃のなかのコーヒーを汗にかえて、あつめの湯につかったら頭痛はとれた。夕飯は豆腐とあおさの味噌汁、切干し大根の煮物、きんぴらごぼう、豚肉と野菜の炒めたの。セピアのおかずや味噌汁に浮かぶ白と緑のコントラストまで春めいて見えて、春はなんだかおそろしい。

BS日テレの録画。

ショーン・コネリージェームズ・ボンド役を演じ、劇場公開と共に世界中のファンを虜にした007シリーズ第1弾。この作品から伝説は始まった!
宇宙ロケットを妨害する怪電波の調査に当たっていたイギリス諜報部員がジャマイカで殺された。早速現地に派遣されたのは、コードネーム=007ことジェームズ・ボンド。そこで彼はドクター・ノオと名乗る中国人博士が所有する謎の島に秘密が隠されていることを知る…。[日本語吹替]

いまの007シリーズとは温度差がだいぶ違い、いろんなことに突っ込みながら、とにかくショーン・コネリーがかっこよいという作品。