まみ めも

つむじまがりといわれます

秋日和

フーちゃんの風邪は一進一退、土曜日の昼間は機嫌よく熱もなかったが、日曜日のら明け方に起きてぐずり、交替でだっこして過ごすうちに窓の外が明るくなった。37.9度。昼ごろよく眠ったあとはすこし表情が明るくなりほっとする。フクちゃんは花粉症らしく、肌荒れと目やにが出ている。こちらは小児科で目薬とシロップをもらってきた。お昼は華正楼の肉まん、おやつはドーナツ。夕飯は肉の石川の焼豚で炒飯、やっぱり華正楼の餃子。華正楼の肉まんも餃子も、よそでは見たことのない大きさ。義母がよくデパートで買って送ってくれるが、人気で、決まった時間にでかけないとすぐに売り切れてしまうらしい。常備菜として、切干し大根のカレー煮、枝豆とこんにゃくと人参のピーナツバターの白和え、スナフキンの物思いのスープを作った。スナフキンの物思いのスープは、図書館で前に借りた「ムーミンママのお料理の本」で見たレシピ。玉ねぎと人参を油で炒めて、コンソメと米を足して煮て、レシピではそこに生クリームを足して出来上がりだけれど、フーちゃんも食べられるようにつぶしてポタージュにした。生クリームはすこしにして牛乳を足した。

スナフキンは、うすいスープを、物思いにふけりながら口に運び、目を、白樺林の下の緑の苔に憩わせていました。『ムーミン谷の仲間達』

物思いにふける暇もなくずずずっと飲み干す。物思いのないおかげでシンプルにおいしくいただいた。

秋日和 [DVD]

秋日和 [DVD]

プレミアムシネマの録画。1960年製作、原節子は40歳。

里見とんの同名小説を、小津安二郎野田高梧と共同でシナリオ化した。晩年の小津作品の中でも傑作といわれる。「晩春」で娘役を演じた田中絹代が、本作では母親役で出演している点に注目。
共通の友人だった三輪の七回忌で、間宮、田口、平山の三人は、未亡人である秋子とその娘アヤ子と再会。婚期を迎えたアヤ子に結婚相手をと、三人はお節介を焼こうとするが、当の本人はまだ結婚の意思がないと言う。アヤ子が結婚しないのは、秋子に対する遠慮があるのではないかと考えた三人は、秋子の再婚話を進めようとする。再婚相手の候補には平山を立て、アヤ子を呼んで説得した。アヤ子は母が平山と再婚するものと思い込み、友人の百合子に相談。百合子はあまりの独断ぶりに憤慨し、三人に猛烈に抗議する。

原節子のどことなく西洋画のような大胆な身体つきから発散する品のよさ。小津映画ではわざと俳優に演技をさせないような台詞まわしをさせるけれど、それがいやみでなく、おっとりと心地よいのは、やっぱり原節子の品の良さのおかげかもしれない。みんなデクノボーかというくらい、そうかしら、そうなのよ、いやだわ、いやね、とやりあっていて、せっかちなわたしだったら頭から発火しかねない。