まみ めも

つむじまがりといわれます

星の子

金曜の帰りに歯医者に寄り、20年以上前に根っこを治療したままほったらかしていた虫歯の歯根が嚢胞になっていたので治療をはじめた。ふたを開けたらむかし詰めたどろっとした薬が出てきたらしい。帰宅してしばらくしたらどんどんと疼きだして、いかんともしがたいので、ナロンエースにフロモックスを飲んだけれども疼きは消えない。流動食しか食べたい気持ちにならずビールもあまり飲みたくなくなってしまった。でもやっとられんのでぐびっと飲む。ふた晩たったら見事に歯茎が腫れてきた。あごがぷっくりと飴玉をいれたようになりじんじん痛む。こどもに訊いたら「ほんとうだ、だいじょうぶ?」と、痛んでいるのとは反対側をよしよしされた。

星の子

星の子

ト。

ちひろは中学3年生。出生直後から病弱だった娘を救いたい一心で、ちひろの両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族のかたちを歪めていく…。『小説トリッパー』掲載を単行本化。

「こちらあみ子」と同じくからっとさわやかに救いのない痛い話を書く今村夏子。救いを必要としていないのだ、そもそも。深いところで純粋に満ち足りている家族。つらいのに読んでしまい、もっと読みたい、つらい。