まみ めも

つむじまがりといわれます

約束した街

帰省先で家族がインフルエンザになりやれやれと思っていたら年明けに地震があり、なんともいえないお正月になってしまった。夜じゅうずっと、ヘリのとぶ音がしていて、非常事態なのだという事実がせまってくる。さいたまに戻る前日の深夜に胃腸炎になり、トイレにこもってがたがた震えているとき、がれきのしたにいる人やその家族のことを思う。せいちゃんが調子をくずし、予定していた朝の新幹線にいっしょにのれず、ひとりおいてきた。電話口で戻りたくないというのを、とんぼ返りで迎えにいく。生きているというのは、ときどきとても心細い。

卜。

世の中のはみだし者の幼馴染3人は、15年後の再会を約束する。かつてやり残した「宿題」を終わらせるために…。「ある罪」によって繫がった仲間たちを描いた慟哭の長編ミステリー。

年明けにひらいた本は、阪神淡路大震災のときに中学校を卒業した三人をめぐる話。あの震災のときは、車庫のシャッターがかたかたと揺れていた。オレンジジュースが飲みたくなった。