柿が八百屋に並びはじめると、お父さんの最期の日々を思い出す。あのころはいろいろしんどいことが重なったので、それをなんとか生きて過ごしたことがひとつの自信になってしまった。週末に実家からたくさんの柿が届いたので、バジリコとバルサミコとオリーブオイルでサラダにして、もも肉を1.5キロ揚げた。四年前、あのときはむね肉を揚げているときに、いよいよな感じなので早く会いにきたほうがいいという電話をもらい、あわてて新幹線を予約してげんちゃんをだっこして外に出たとき、月が明るかったことを思い出す。四年がすぎて、もう会えないということにまだ納得がいかないでいる。
エフちゃんの本。
かつて異端の研究者が住み、謎の死をとげた<星月荘>を若者たちが訪れた夜、密室内で世にも凄惨な事件が勃発し…。
赤いマント
崩壊の前日
洗礼
蒼白い女
人間じゃない-B〇四号室の患者-
仮題・ぬえの密室
サービス満点の綾辻先生のかわいさがだんだんわかってきた。