雨が降ると、金木犀の木の下に橙の小花柄ができる。雨のたびに街にうまれていたにおいの濃淡がうすれていく。きのうの夜、ざーっと雨がきたので心配していたけれど、きょうもまだ金木犀はにおっていた。
先週は運動会があった。最近は乱視がきつくなり、往来でもひとの顔に焦点がさだまらないので、マンモス小学校の運動会はわが子をみつける限りなくインポッシブルなミッションになりつつある。とりあえずふたりとも見つかってよかった。
卜。
10人きょうだいの6番目に生まれ、母親の病が発覚し、プロになろうと奮起。度重なるケガに悩まされながら、それでも小野伸二は常に笑顔でボールを蹴っていた…。天才と呼ばれ、喝采を浴び続けた男の光と影を描く。
お兄ちゃんたちが暴走族だったあたりに時代を感じる。