まみ めも

つむじまがりといわれます

こねこ

帰りの遊歩道、三角公園の手前の花壇になっているところで、セイちゃんが、「ふしぎなんだよなあ」とぶつぶつ言っているので、なあに?ときくと、窓から女の子がみえるんだけど、おーいって手を振っても気づかないんだよなあ、ということだった。その窓というのは、花壇のむこうの家の二階の壁にあいている押し出し窓で、窓が開けてあるときには二階の部屋の壁が下から覗けるようになっている。確かにその窓から女の子が見えるが、それは壁に貼ってあるポスターらしく、セイちゃんも、写真なのかなあ、というので、そうだね、写真みたいだね、と教えるのだが、でも、こっちを見てるんだよなあ、とまだ不思議らしくしていて、こっちを見てる写真なんじゃないのかな、といっても納得できない様子で、でもこっちを見てるんだよ、と言っているのがおかしい。
また別の日、今度は少しひらけた通りの歩道をぶらぶら歩いているときに、空を見上げて歩きながら、雲がうごいてる!といって、立ち止まって、雲もとまった!と驚いて、雲が一緒に歩いたりとまったりしてるよ、ねえねえおかあちゃん、と興奮していた。

こねこ [DVD]

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図書館の目録でタイトルだけを見て予約。ロシア映画。こねこのチグラーシャが窓からトラックの荷台に落ちてそのまま迷い猫になってしまう話なのだが(実際に荷台の片隅にチグラーシャをのせたままトラックが走り出すので、ものすごくどきどきはらはらする、ダイハードよりなによりはらはらする)、とにかくどうやって撮ったのだろうと思うようなシーンが沢山あった。アンドレイ・クズネツォフがフェージンという猫好きの(そして冴えない)男を演じているが、この人が世界一の猫使いということらしい。ファンタジーともいえないようなささやかさでキラリと光る奇跡の物語。