まみ めも

つむじまがりといわれます

Wの悲劇

仕事始めの月曜は、どんどん体調がいけなくなり、帰り道の駅のトイレでえづく羽目になった。駅のトイレのつめたい汚さ。このごろは黄色いあわあわしたものが胃からこみ上げてくる。正月ぼけなのか、とことん眠気がして、いくらでも寝られる。定点観測の梅の木が、つぼみを繭玉のようにふくらましている。夕焼けが空のはしにぶら下がって帰り道を待っていてくれるようになった。オレンジと水色のグラデーションがきれいなので、息をたっぷり吸い込んで、透明なもので身体を満たしたい。

Wの悲劇  ブルーレイ [Blu-ray]

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テレビの録画。年末に途中までみて、フクちゃんの寝ぐずりで中断、年明けに続きをみた。薬師丸ひろ子世良公則1984年。音楽が久石譲なので、サスペンス仕立てなのにところどころジブリっぽい。「Wの悲劇」という舞台を演じる劇中劇で、さらに舞台を模した事件も起こるけれど単純明快なストーリー。印象にのこったのは、二十歳の薬師丸ひろ子が、世良公則の部屋に酔っぱらって泊まり込んだ翌朝、洗面所で口のなかを指でごしごしやるシーンで、こういう等身大の描写はすごくいいなあと思った。そのくせやたら芝居がかったところもあって、そういうのを演じられるのは、顔といい声といい危ういバランスのうえにあった薬師丸ひろ子ならではという感じがする。とにかくチャーミングだった。