ホタル

少し前になるけれど、先週の月曜の夜から火曜の朝にかけて、久しぶりに夢を見た。おなかがもやもやするのでトイレに行こうとすると、なぜか家のなかにパイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・デップがうろちょろしていて、鬱陶しくて落ち着いてトイレにこもれないので、外に出た。スーパーマーケットをみつけてトイレに行こうとするが、今度は狭い店内に店員のおばちゃんと客のおばちゃんがひしめき合っていてトイレまでの道のりが果てしない。店をでて思案していると公衆便所があった。飛び込んでいくと一風変わった便所で、間接照明のフローリングに必要最低限と思われる穴があいて、リネン地のカーテンで仕切ってある。なにやら小洒落た便所であるし小さな穴に命中させられる自信がなく逡巡しているとなぜか幼なじみが大挙してきて、ひとしきり話して出ていった。わたしも外へと思うのに靴下と靴がみつからない。困っているところに岡田准一くんがやってきて、一緒にさがしてくれる。トイレの入り口に、箱庭のようなスペースがあって白っぽい砂で埋められているのを、これはサウナだからそこにある水を砂にかけるんだということを話して、水をかけるとむくむくとおおきな多肉植物が砂地のなかから立ち上がってきて、それをみて、いつのまにかそこにいた透きとおった美少女と岡田くんが、わたしの知らないその多肉植物の学名を言いあっていた。結局靴下はポケットのなかにあることがわかったが、トイレはできなかった。起きてトイレに行ったら、ちょっとした達成感だった。

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田中裕子で検索して図書館で予約。高倉健が特攻隊の生き残りの漁師役で、田中裕子はその妻を演じている。妻の死ぬいきさつについて描かないのがよかった。高倉健も田中裕子もそうだけれど、淡々とした演技がかなうというのは稀有なことで、日本の風土らしいものをはらんでいると思うので、こういう役者さんがもっと出てくるといいなあと思う。