日曜の午前中は霧雨が降って、肌寒かった。午前中はスーパーマーケットに買い物にでて、駄菓子を買い込んだ。お昼のワンタン麺を食べたあと、支度をして外に出たら雨はやんでいた。宿六の友人がサッカーのチケットをくれたので、アルディージャ対ツエーゲンの開幕戦を見にいった。地元のチームを埼玉でみられるのはうれしい。スタジアムの最上段の席に陣取って、こどもたちと三人で一枚のひざ掛けを使い、お菓子をつまみジュースをすすりながら、ほとんど試合は覚えていないけれど、みんなでわやわやいっている時間がたのしい。セイちゃんはゴールキーパーがボールを高く蹴ると、それがうれしいらしくキャアキャア歓声をあげていた。途中でホットコーヒーを買って飲んだけれど、だんだんに冷えてきたので後半30分くらいのところでスタジアムをあとにした。スタジアムのぐるりをまわって歩いているときに、歓声がきこえ、アルディージャに点が入ったらしかった。帰り道でお昼寝のなかったフクちゃんは限界になって目がうつろになっていたが、テレビの相撲をつけたらセイちゃんとならんでみていた。湯船につかったら冷えたからだにじわじわと痺れたように温もりがもどって気持ちよかった。このあいだ図書館で借りてきた絵本「せんたくかあちゃん」で、干されてバリバリになったかみなりさんをお風呂につけて戻す場面があったけれど、そんな気分。
- 作者: ジャック・ケルアック,青山南
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 文庫
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解説で青山南がいうように、
「オン・ザ・ロード」はストーリーのない小説である。どこから読んでもかまわない、どこを読んでもかまわない、さながら長詩のようである。
というのがぴったりで、主人公はアメリカ大陸を横断し、縦断し、さいごはメキシコまで、とにかくじっとしてられん男なのだけれど、ストーリーはほとんどない。ハリウッドの駐車場でサンドイッチを10個もまとめて作るのは、よかったな。あとはメキシコにいく途中でジャングルで夜を明かすことになり、車の屋根の上で仰向けになって、さんざんに虫に食われながら大気とひとつになるところ。いずれにしてもとても大陸的で、日本にいてあちこち動いたってこんなふうには絶対にならんとおもう。別れの感慨ひとつとってもものすごく大陸の味がする。
車でひとびとのもとを離れると、みんながどんどん平地の上を後退していき、しまいには点のようになって飛んでいってしまう、あの気分はなんなのだろう?ーー大きすぎるくらいの世界がぼくらに跳びかかってくる、あれが別れなのか。