まみ めも

つむじまがりといわれます

昭和の犬

すこし憂鬱な仕事が重荷になっていて、そのうえいろんな締め切りが一挙に押し寄せて、余裕のない数日だった。精神的なものなのか、今週は毎日のように仕事場のトイレで吐いてしまった。ひと段落してほっとした。つわりは抜けたとおもうのに、食べものの味があんまりしないで、空腹感も気持ち悪いし、へたに食べると胸やけしたようになるので、昆布やガムをやたら噛んでいる。

昭和の犬

昭和の犬

2014年の直木賞受賞作を義父の本棚から拝借。義父は文芸本はほとんど読まないが、芥川賞直木賞受賞作と村上春樹、あとは話題作などを新聞の書評欄でみつけて読むらしく、おかげで芥川賞直木賞受賞作品は、周回遅れくらいで読んでいる。図書館では予約待ちするし、とくに直木賞の作品は読みやすいけれど予約してまで読みたいということもなく、でも気持ちが落ちつかないようなときには時間をつぶすのにちょうどよい軽さで、ひとの本棚から借りてくるくらいがちょうどよい距離感の感じがする。「昭和の犬」は昭和の時代のひとつの平凡な人生を犬のいる風景とともに切り取った小説で、やっぱり読みやすかった。