まみ めも

つむじまがりといわれます

アカデミー賞―オスカーをめぐる26のエピソード

土曜の夕飯は手巻き寿司。鯛にさわら、いか、甘えびはひとり一尾ずつ、の刺身を近くの秋山という魚屋で買ってきて、あとは胡瓜とかにかまのサラダ、たくあん、シーチキン、玉子焼き、しそ梅、大葉、ひきわりの納豆。お刺身が相変わらずおいしくないので(ためしに何切れか食べてみたら、リッチな味ということだけがわかりながらおいしくないので損をした気になる)、しそ梅やたくあんばかり食べた。風がなく雨も降らないので、裏の八丁川へ蛍狩りに出る。三日月がだいだい色で西の空に浮かんでいる。気温はあまり高くなく、涼しいくらいだったが、川沿いを歩くうちに蛍が少しずつ数を増して、橋の上から眺めると何十という数の蛍が呼吸するように光っていた。この夏いちばんの数で、久しぶりにこれだけの蛍をみた。ふわふわと飛んできた蛍に手を差し出すと、蛍光グリーンにてのひらが光る。おなじリズムで胸がとくとくしそうだった。

ブックオフオンラインで108円。アカデミー賞にまつわるエピソードの数々。1990年初版、巻末には1992年までの主要六賞がまとめられてある。作品賞でみたことがあるのは、風と共に去りぬカサブランカ、巴里のアメリカ人、ベン・ハー真夜中のカーボーイゴッドファーザーゴッドファーザーPARTII、カッコーの巣の上でディア・ハンター、普通の人々、炎のランナー。知った作品や俳優のエピソードはやっぱりおもしろく、マーロン・ブランドゴッドファーザーで主演男優賞の受賞を拒否したときに、インディアンの偽物を送り込んでスピーチを代言させたとか、「カッコーの巣の上で」で主演男優賞を受賞したジャック・ニコルソンが「私が選ばれるとはアカデミーにも精神異常者が多いらしい」と皮肉ったスピーチをしたとか、いかにもやりそうな感じでおもしろい。