まみ めも

つむじまがりといわれます

台所太平記

定点観測の白梅。4年前は1/31、3年前は1/28、一昨年は1/21、去年は1/13と、年々開花が早くなっていたけれども、暖冬の今年は浦和に帰ってきた翌日の11日には花がいくつも開いて、開花がいつだったか知れない。いつもはまっ白に霜のおりた冬の朝に体をちぢこませながら、梅の白い花がのぞくとほっとするのだけれど、今年は寒さの底をみていないようなぼんやりした気分のまま春を迎えることになりそう。
12日の火曜に誕生日を迎え、36歳になった。何日か前に、セイちゃんに、なにがほしい?ときかれたので、おたんじょうびケーキをちょうだい、おおきなろうそくを3ぼん、ちいさなろうそくを6ほんだよ、と話しておいたら、ちょきちょきぺたぺたやって紙のケーキを作ってくれたのを、こっそりリュックからだして、プレゼントしてくれた。几帳面なセイちゃんらしく、ろうそくはシンメトリーに並べてある。いちごにバナナ、キウイも桃もはさんである豪華なケーキ。ガーベラの花は、オレンジとピンク、黄色に赤がそれぞれ4本ずつ、花束にしたのをもらった。オレンジとピンクの花の真ん中のイエローともグリーンともつかない明るい色彩はいつまででも見つめていられる。色は明るいけれど、なんとなく地味で、すこし元気がなくなるとすぐにうつむき加減になる。うつむき加減になった茎を短くきってコップにうつしかえる。いじらしい花だと思う。

年末に借りてあったト本。横山泰三の挿絵入り。横山泰三はフクちゃんの横山隆一の弟。どちらもピリリとした線で描いている。谷崎潤一郎の家に出入りした女中さんたちをモデルにした作品。挿絵がきいて、おもしろく、スイスイ読んでしまった。