まみ めも

つむじまがりといわれます

華麗なるギャツビー

連休の中日、時間をもらって外に出た。自転車をこいで途中のコンビニでホットのカフェオレとブルボンのチョコあ〜んぱんを買い込み、近くのシネコンへ。商品名に「〜」がはいると、買いたくなる。「麦ふぁ〜」もズルい。映画を一本みてから、パンフレット一冊1000円也を買い、帰り道の和菓子屋でおはぎひとつ100円を4つお土産にして3時間半ぶりに帰宅した家は、カーテンを閉めきってDVDをみており、フーたんは負ぶわれて寝息をたてていた。庭先のかめの中、オドラデクと勝手に呼んでいるめだかの姿がこのごろ見えない。玄関先のブルーベリーの赤いつぼみが咲きはじめた。

華麗なるギャツビー [DVD]

華麗なるギャツビー [DVD]

プレミアムシネマの録画。ジャック・クレイトン監督、フランシス・フォード・コッポラ脚本、ギャツビー役はロバート・レッドフォード。1974年。

ロングアイランドの大邸宅で、夜ごとパーティを催している金持ちの美青年ギャツビー。彼は他の男と結婚し、社交界の花形となった元恋人デイジーへの思いを断ち切れずにいた。やがてデイジーとの再会を果たしたギャツビーは、彼女の心を取り戻しかけるが……。フィッツジェラルドの名作小説に基づき、1920年代の上流社会の退廃と屈折、そこに身を置くギャツビーの純愛を綴ったラブ・ストーリー。レッドフォードが失恋をバネにのし上がった主人公をはまり役で演じ、美しい美術と衣装を配した映像も目を引く。

グレート・ギャツビー」を読んだような気がして、パーティーピープルの空虚な世界を想像していたらまさしくその通りだったけれど、前に読んだのはギャツビーではなくてフィツジェラルドの短編集だった。貧乏人とは結婚できないわ、といえてしまうお嬢さんの裏のない残酷さ。清らかなひとが真っ白なタキシードの似合うギャツビーを射抜いてしまうめぐり合わせが気の毒としかいいようがない。