まみ めも

つむじまがりといわれます

きのこ文学名作選

首のリンパがこりこりしたり、どでかいおできが生えたり、口角炎、ビールのおいしさが完璧さを失い、調子がいけないと思っていたら、週末から熱がでた。背中のスイッチの話をしていたのは誰だったか忘れてしまったけれど、本当にスイッチがぷちんとオフになるのがわかって、久しぶりに前後不覚のねむりを味わった。月曜は休み、火曜はふらふらと出社したけれど、スイッチはずっとニュートラルにはいっているようなあやしい状態で、ウンウンうなりながらミカエリスメンテンに悩まされた。そのくせやたらと食欲にはドライブがかかり、昼も夜ももりもり食べて、おなかがふくれるとぷちんがくる。あ、ひょっとしてスイッチがあるのは背中ではなくておなかだったのか。

きのこ文学名作選

きのこ文学名作選

ト。

自然界のなかでも独特の存在感を持つ、きのこの魅力に取りつかれた作家たちによる「きのこ文学」アンソロジー。数多の日本文学作品のなかから珠玉の16作品を収録。巻末に編者による解説付き。 
孤独を懐しむ人 萩原 朔太郎
きのこ会議 夢野 久作
くさびら譚 加賀 乙彦
尼ども山に入り、茸を食ひて舞ひし語−『今昔物語集』より−
茸類 村田 喜代子
あめの日 八木 重吉
茸の舞姫 泉 鏡花
茸 北 杜夫
あるふぁべてぃく 中井 英夫
蕈狩 正岡 子規
茸 高樹 のぶ子
くさびら−『狂言集』より−
朝に就ての童話的構図 宮澤 賢治
神かくし 南木 佳士
キノコのアイディア 長谷川 龍生
しょうろ豚のルル いしい しんじ

きのこといえば飯沢耕太郎。なんとも読みづらい装丁で、その中にそくそくと息づくきのこたち。ひっそり、しっとりすべすべぬるぬるの本のなかのきのこの不穏に癒される。