まみ めも

つむじまがりといわれます

ぼんくら

先週末、ひとつ歳を重ねる夫の方が家の中にいて、せいちゃんとふくちゃんがお小遣いで花束をプレゼントしたいというので付き合ってイオンの花屋へ行った。せいちゃんが花を選ぶ。せいちゃんが四百円、福ちゃんが五百円、健気なふたりにグッときたので百五十円を上乗せして、トルコ桔梗を中心にガーベラやカーネーションを混ぜて千五十円の花束にオレンジのリボンをつけてもらった。ケーキに蝋燭を灯しハッピーバースデーを歌ったあとで、こどもたちから花束を贈った。覚えてろよという気持ちながら毎年ケーキを用意してしまう。

エフ本。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」――江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。

「俺、ここでいったい何をやっているんだろう」。江戸・深川の鉄瓶長屋を舞台に店子が次々と姿を消すと、差配人の佐吉は蒼白な顔をした。親思いの娘・お露、煮売屋の未亡人・お徳ら個性的な住人たちを脅えさせる怪事件。同心の平四郎と甥の美少年・弓之助が、事件の裏に潜む陰謀に迫る「宮部ワールド」の傑作。

深淵を描きながらポップな宮部みゆきワールドの粋に触れた。