まみ めも

つむじまがりといわれます

モヤモヤしている女の子のための読書案内

梅の花が終わりかけで木蓮がもうひと息というこの時季に桃色の花で遊歩道を彩ってくれるのが、杏なのか桃なのかがよくわからない。花の下で立ち止まってマスクをずらして匂うのか匂わないのかのあわいの空気を吸い込んでみる。ごま油を使った夕飯の匂いの方が脳にダイレクトに響く感じがある。先週の桃の節句には穴子でちらし寿司をした。人参と蓮根と干し椎茸を炊いておき、酢飯に混ぜて、穴子と薄焼き卵、ごまと海苔。お雛様はしばらく出したまま。マイナー調のお祭りというところが性に合っている。

ト。

他人に打ち明けづらいモヤモヤを抱えているなら、周囲に知られることなく多様な価値観に触れられる「読書」がおすすめ。「いい子」のふりをすることにうんざりしている女の子のために、44の悩み別に心が軽くなる本を紹介。

マイナス思考から抜け出せない人には「絶望名人カフカの人生論」、人の気持ちを深読みして傷ついてしまう人には「悪童日記」、勉強する意味がわからない人には「お嬢さん放浪記」…。自分、友だち、学校、大人や親といった思春期女子のモヤモヤ別に、そのモヤモヤを言語化するヒントとなりそうな本を紹介します。

生まれてこのかたずっとモヤモヤしたものと付き合っていて、もう相棒みたいになっている。世渡りも全然うまくならないけれど、これはこれで悪くない。