まみ めも

つむじまがりといわれます

赤毛のアン

ファストファッションのネットショップにシャーデーのTシャツとスウェットがあるのがずっと気になっていたのを、思い切って買ってしまった。スウェットは、シャーデーの肌が金属のようにぴかぴかに光っていて、“love deluxe”のアルバムジャケットみたいでかっこいい。Tシャツは、シャーデーがまっすぐに見つめてくる写真。似合うとか似合わないとかいうのとは別に買いたくなる服というのがときどきあって、とにかくシャーデーは欲しかった。シャーデーはしんどいときにいつも心の襞をやさしくなぞってくれる、わたしにとってディーバなんす。こういうときに金を使わないでなんのために働いとるんや!と思いながらポチッとなした。

ト。朝ドラは見ていなかったけど村岡花子訳を選んでしまう。

「外へ行って、あの木や花や小川なんかと知りあいになれば、あたし好きにならずにはいられないわ。」赤毛のアンは夢見る少女、いつも空想をふくらませ、率直に明るく生きている。ほら、あなたと同じ女の子が、ここにもいます。

いくつのときに読んだのかも思い出せなくなってしまったお話たちをふと読み直したくなって図書館で借りた。少しだけ覚えていた断片がまたきらきらと輝きだす。歳をとって読み直すとすっかりマリラに感情移入してしまって、いい歳こいて娘っこ相手になかなか素直になれないマリラよ…と思ってしまうのだった。わたしが選ばなかったほうの人生の先にはマリラがいたかもしれない。