まみ めも

つむじまがりといわれます

スパニッシュ・アパートメント

スパニッシュ・アパートメント [DVD]
ジャパンプロモーションのキャッチコピーは「ひとつのアパートに七つの国の青春」だったとかで、まったく、青春群像劇なので参ってしまう。青春て、なんておろかな、浅薄な、ものなんだろうとため息がでる。それで、さいごに、主人公が、「彼も彼女もあれもこれも、僕なんだ」というようなことを独白して、すべて肯定しちゃうところが、まだ青春に片足つっこんでいる感じで、ほほえましい。
三島由紀夫が「学校のおわり」というエッセイで綴っていた文章を思い出す。

さて、問題は、この『学校のおわり』です。学校のおわりは卒業式ということになっている。しかし、それで本当に卒業した人が何人いるでしょうか?
本当の卒業とは、
『学校時代の私は頭がヘンだったんだ』
と気がつくことです。

まさしく、これ。
わたしなんか、もう、かつての自分の頭が相当ちがっちゃってたことを痛いほど自認しているので、あのうすっぺらさ軽さは、二度と訪れないんだろうなとおもう。それで、ちょっとほっとしてたりして。