![2001年宇宙の旅 [DVD] 2001年宇宙の旅 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/512SKEnQ4IL._SL160_.jpg)
2001年宇宙の旅といえば「ツァラトゥストラはかく語りき」という例のテーマ曲で、でんどんでんどん…ぱやー、と歌ってみせたら筈氏がおもいきり苦い顔をしたことがあった。もちろんツァラトゥストラはぱやーとは語らなかったとおもうが、でんどんで張りつめた緊張があのぱやーで一気に解き放たれるのだから、ぱやー部分はやっぱりツァラトゥストラのことばに相当するんだろうな。ぱやーってのは、われながら緊張の解放を的確に反映した音をえらんだとおもって気に入っている。
映画はかなり問題作。猿の導入部、いっさいの台詞も説明もなしに展開し、まさかこのまま観客をおいてけぼりにするのではあるまいなと危惧したが、宇宙旅行にストーリーが移行して人口頭脳が暴走するあたりはまっとうなサイエンス・フィクション、かとおもったら木星に到達したあとの20分くらいであり得ないラストスパートをかけられ完全においてけぼりをくらい、ぽかんとして終わってしまった。木星での一連を二度見したが、やっぱりぽかんとした。リミッツ・オブ・コントロールをみたときもこれぐらいぽかんとしたなあ。それにしたってこれほど削ぎ落とされていながら濃密な映画をやったのはすごい。ものすごいストイックな肉体美をみせられたようなフィクションだった。