まみ めも

つむじまがりといわれます

007 慰めの報酬

「007 スカイフォール」の公開にあわせてテレビでやったのを録画。ダニエル・クレイグの007は一作目のカジノ・ロワイヤルを劇場でみたときに、拷問で金玉をやられるシーンが象徴的で、あまりに人間的で生々しくマッチョなジェームズ・ボンドに当時は20代なかばで夢見る夢子ちゃんだったわたしは、マッチョな男というものが受け入れがたく違和感を覚えたのだった。そんなわたしも、30代でふたりの子持ちともなると、ぱわわぷ体操のよしお兄さんを全面的に応援するようになるんだから、時の流れというのは圧倒的だ。むかしだったら斜めにかぶったサンバイザーをはたいてやりたいと思ったに違いない。きっと50代になればみのもんた的なサムシングも両手を挙げて受け容れることになるんだろう。
慰めの報酬カジノ・ロワイヤルと話が続いており、劇場で見てから幾年の星霜を経たので記憶が乏しく、ただでさえノンストップの展開においてけぼりを食らわされた。子らをねかしつけたあと、テレビのヴォリュームを最大限にしぼって見る吹替版が聞き取れず、そしてMの吹替だけがやたら棒読みでそこだけジブリ映画のようだったし、意識の三割ぐらいは寝室の気配を気にしているので、テレビCMに加えて30分おきに泣く子に呼ばれ中断するので、ノンストップの展開をコマ送りで蹴つまずきながらみることになり、つまり、あんまりたのしめるお膳立てではなかったのが惜しかった。