まみ めも

つむじまがりといわれます

わかもとの知恵

夏休みに家をしばらく留守にするんで、せっせと冷蔵庫の整理に余念のない一週間。メロンにはっさくマンゴーバナナりんご、毎朝茶碗に大盛りのフルーツに、ヨーグルトをかけて、夕飯も冷蔵庫掃除のテッパンでカレーライス。茄子とピーマンにズッキーニとしめじを炒めて、ひき肉、カレー粉にオイスターソースにケチャップにバルサミコ酢に醤油、目分量でふりかけて、ともかくカレーというやつはどんなふうに扱っても失敗しないようにできているそれはそれは懐の深いメニューなんである。懐の深い彼というのは幻想みたいなもんだけど、カレーの懐はほんとうにマリアナ海溝ぐらいには深いとおもう。おかげで冷蔵庫は着々と余白を増やしている。暑さの盛りの無人の家で、ぽっかり白いつめたいスペースが時折ういーんと鳴るのは、なんとなく悪くない感じ。

わかもとの知恵

わかもとの知恵

エルオンラインの文学キッチンで手搾りの林檎ジュースのレシピが紹介されていて、おもしろそうだったので図書館で借りた。おばあちゃんの知恵みたいな素朴なものから、筒井康隆御大の知恵とおもわれる「好きな子に話しかける知恵」まで、どれもこれも微笑ましくってやんなっちゃうな。きたやまようこさんのイラストがほのぼのに拍車をかける。くしゃみを止める知恵をためしたいと思うのに、くしゃみが、止めたいと意識するときには発射されてしまっていて、いつまでたっても実地ができない。