まみ めも

つむじまがりといわれます

リスボン特急

月曜は、午前中で仕事をあがって、病院にいく。その前に、なんだか思い切りたくなって、即席でカットしてくれる床屋に飛び込む。自販機で千円のチケットを買い、ロッカーに荷物を預け、前と後ろをざくざくと刈って、最後はバキュームで毛をきれいにしてもらい、あっという間に終わってしまった。簡単でなんにつけ面倒くさがりの自分にはむいていると思ったが、宿六にはおっさんの行くようなとこへ行くもんでないと言われてしまった。
病院で採血をすまし、待ち時間をつぶしにドーナツショップへ。チョコファッション、エンゼルフレンチ、カフェオレ。三杯めのカフェオレを飲んでいたら、にわかにかき曇り、ざっとひと雨きて、お店に雨宿りで飛び込む人が何組かあった。小止みになったところで病院に戻り、待合室で本をめくる。病状は、TSHが相変わらず高めだけれども、現状維持で、doseは上げないとのこと。万に一つで妊娠したら、早めに知らせるように。薬局を済ませ、ブックオフにいき、開高健を四冊、川本三郎を一冊。EBTGを聴きながら、暮れかけた街を木枯らしに吹かれてこどもらを迎えにいき、帰宅。こどもたち、北風がピューと吹くたびきゃあきゃあ歓声をあげてよろこぶ。宿六は腹痛がひどく仕事にも出られず家で休んでいた。

リスボン特急 [DVD]

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宿六が病に伏せるまえにライブラリから引っ張り出してきてくれた。が、ゲイボーイが鬼刑事アラン・ドロンに殴りつけられたところで再生不能に陥ったので、つたやで借りなおしてきて途中から仕切り直し。青みがかった冷たい映像で、アンニュイな人たちが淡々と悪いことをやり、悪を追い詰める刑事は刑事で悪いやつの嫁とにゃんにゃんしており、それにしてもどこにも明るい朗らかさの欠片もないドラマであった。悪いことを思い切りたのしんでいたジャック・ニコルソンのジョーカーとは雲泥の差。悪いことやるのも才能がいるんだなと思う次第。