まみ めも

つむじまがりといわれます

使いみちのない風景

日曜の朝にお茶をつめた水筒をもって家を出て、町の図書館まで歩く。蒸し暑く、日陰がすくないのでじりじりしながら図書館についたら、クーラーが入っていなくて拍子抜けした。こどもたちに絵本を読んでやり、自分用の本を探しに奥の書架まで。フクちゃんがちょこちょことついてくる。セイちゃんはひとりでソファにすわって夢中になって本を読んでいる。みんなじっとりと汗が乾かなくて、前髪がおでこにはりついている。小説コーナーにいくと庄野潤三の未読本がならんでいてうれしい。「星に願いを」を借りる。続いてエッセイコーナーにうつり川上未映子。「きみは赤ちゃん」を借りたかったけれど、なかったので「人生が用意するもの」にする。川上未映子のそばに川本三郎の本もならんでいて、川本三郎を好きになったきっかけの「旅先でビール」のグリーンの背表紙をみつけてテンションが1オクターブほど上昇。このごろ出かけるのも億劫でブックオフオンラインの在庫ばかり物色していたけれど、やっぱり図書館通いをしたくなった。おかあさんに車で迎えにきてもらい、絵本とあわせて10冊を借りた。やっぱり本はいいなあ。

使いみちのない風景 (中公文庫)

使いみちのない風景 (中公文庫)

使いみちのない風景
ギリシャの島の達人カフェ
猫との旅
ブックオフオンラインで108円。村上春樹はいけすかないといいつつ、ときどき買ってしまう。なんやかんや言いながらマウントとられているのかも。漂泊にまつわるフォトエッセイで、こどもたちがウルトラマンを1話みているあいだに浸かっていた湯舟であっさりと読み終えた。「猫との旅」は旅につきあってくれる猫がいたらなあという話なんだけれど、

そしてパリのリッツホテルのバーのカウンターで「よく冷えたビールと、それから猫にミルクを室温で」と注文してみたい。

というところを読んで、やっぱりいけすかないと思ってしまった。この、いけすかない感を最近はすこしエンジョイしている自分をうっすら意識せんでもない。こうやって長いものに巻かれて身動きできなくなっていく。