まみ めも

つむじまがりといわれます

開高健の名言

昨日も図書館まで散歩。予約資料を受け取り、空いた予約分だけあたらしく予約をいれる。
この作家この10冊
ムーミンママのお料理の本 サマ・ミリラ
家で食べるごはんが一番アルネのかんたん料理 2 大橋歩
無伴奏チェロ組曲 パブロ・カザルス
借りてきたばかりのパブロ・カザルスのチェロを流す。今朝のラジオではカタルーニャ独立運動の気運が高まっているニュース。キャベツとひき肉のたねを鍋にしきつめトマトソースで煮込みながら、インスタントコーヒーを啜り本を読む午後。外から帰ってくると、玄関先まで煮込み料理の匂いが充満して、階段に通じるドアは閉めてあるのに、匂いは隙間を抜け階段をのぼり、二階の室内干しの洗濯物まで煮込み色に染める。トマトソースなのに匂いはなぜか茶色い。

新着資料のリストから予約しておいたト本。開高健というと、いつも頭のすみっこに「北の国から」のこごみのエピソードを思い出してしまう。こごみ、開高健、じゃりんこチエ、スパゲティバジリコ。開高健を読むオンナに次々と男がなびくなんて今となってはちょっと信じられない。

新潮社「開高健全集」の第10巻から第22巻までに収録されたノンフィクション、作家作品論、エッセイ、その他の文業から、名句名言を摘出し、コメントを附して紹介する。

「日本の空気は酸素と窒素とわびしさからできている」とか「どの酒でもそうだけど、口に入れたら、歯ぐきへまわしてしみこませるんだ」とか、とにかくカイコー節満載でたまらない。開高健の本は、本当のご馳走はお腹がすくみたいに、読んで虚をつかれたそばから忘れてしまう気持ちのよさがあって、読み終えたらそのまままたはじめから読み直せるようなキレのよさがある。