まみ めも

つむじまがりといわれます

野獣死すべし

いよいよ仕事がせっぱつまった感があり、そのうえフーちゃんが夜泣き、しばらくまとまった眠りというものがない。体がとにかくへとへとで、体はともかく心が折れてはいかん、気持ちをドライブするためにとにかく栗を食べることにした。乗り換え駅のパン屋Kのイタリア栗のモンブランは313円、Pのフィユテ・オ・マロンが540円、Mの店のマロンタルティー350円にランチパック熊本県産和栗のあん&ホイップ135円、シュプールモンシェール モンブラン&キャラメル、89円。栗のための出費は惜しくない。スーパーの廉売でもちゃんとおいしいし、こじゃれた店で買ってパリの街角のような紙袋に包んでもらうと景気のよいような錯覚に陥って気分がすっぱりする。

野獣死すべし

野獣死すべし

BSフジ、土曜午後スペシャルの録画。キャッチコピーは「青春は屍をこえて」。

日本におけるハードボイルド、暗黒小説の先駆者とも称される大藪春彦の処女小説を、こちらも大藪春彦作品の映画化で大ヒットした「蘇える金狼」の村川透監督、松田優作が再びタッグを組んで映像化したアクション大作。ベトナムの戦場を体験したカメラマンが、帰国後、まるで死にとりつかれたかのように犯罪を重ねていく狂気のさまを描き出す。

<あらすじ>
翻訳家の伊達(松田優作)は、元カメラマン。内戦に揺れる国々で人間の狂気をつぶさに見てきた男だ。彼は現在の平凡な暮しの影で、野獣のような感性をさらに研ぎ澄ましていた。まず警視庁の警部補を襲って拳銃を手に入れ、暴力団の賭博場から三千万円を強奪。さらに冷酷な真田(鹿賀丈史)を相棒に引入れ、銀行を襲撃する。現場に居合せた顔見知りの女性・令子(小林麻美)をも、無情に射殺して逃亡する伊達。その後を一人の刑事が追跡するが…。
(1980年・東映

松田優作は切れ味だけで演じているのかというくらいよくきれる日本刃のようにギラギラしている。やたら頬がこけているなと思ったら役作りのために奥の歯を四本抜いたらしい。高倉健松田優作は圧倒的な暗い存在感、深い穴のような底知れなさで映画界に君臨している。