まみ めも

つむじまがりといわれます

S.モームが薦めた米国短編

土曜の夜は菜豆さんの一家を呼んで、餃子の満洲で買い込んだ120個の餃子をホットプレートでとことん焼いた。餃子の満洲はさいたまのソウルフードで、ひねりのないふつうの餃子であるところがすばらしい。ホットプレートの両面焼きにするとスナック感の高い餃子となり、グリーンラベルでじゃんじゃん流し込んだ。次の日は珠州木夫妻がきて、出しっぱなしのホットプレートでお好み焼きを焼いた。

ト。

名作の案内人としても名高いサマセット・モームが、アメリカの大都市以外に住む、手軽に文学書が手に入らない読者のために選んだ20世紀初頭の英米短篇46篇から、米国作家の6篇を厳選して新訳。
贈り物 ジョン・スタインベック
再訪のバビロン F.スコット・フィッツジェラルド 
フランシス・マカンバーの短い幸せな生涯 アーネスト・ヘミングウェイ
エミリーに一輪のバラを ウイリアム・フォークナー
詩は金になる コンラード・バーコヴィッチ
ローマ熱 イーディス・ウォートン

はっきりいってモームはアンソロジーのひとつとしてしか読んだことはない。村上龍は短編には洗練がいるからいやだと書いていたけれど、ほどよくくすぐられるさじ加減の洗練でアメリカのひとつの時代を切り取ってみせた短編たちで、読んだそばから忘れてしまうくせにきっと読み返したら既読感だけは蘇るにちがいない。