木曜はフクちゃんの遠足だった。雨の予報がでていて、どうなることかと思ったけれどなんとか晴れてくれた。前の日はなんだかどうしようもなくくたびれてしんどくなりはやばやと寝てしまった。朝は五時に起きてごはんを炊き、お弁当の支度をした。フクちゃん、前もってリクエストのおかずを書いて渡してくれていた。
ゆかりおにぎり
てりやちきん(てりやきちきん)
たまこやき(たまごやき)
きゅうり
えだまめ
句点で律儀に区切られたお品書きにあわせて、金魚の入れ子のお弁当箱に詰めてもたせた。二年連続雨で流れていた遠足だったので、とてもたのしかったらしい。
しんどいことが続き、ずっと目に涙がたまっている。ぎりぎりのところで泣かずにいる。仕事もたてこんでいて暮らしがあわただしいことが少しだけありがたい。なにかやらなければならないという気持ちと、なにもできない無力感。
- 作者: 吉田篤弘
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: 単行本
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作家・吉田篤弘が、京都の街を歩きながら「本当にそうか?」と考えたこと。著者の創作の原点ともいえる「京都で考えた」ことをそのまま綴った、ちょっと不思議で味わい深いエッセイ。
吉田篤弘のようにじっくりとなにかを考えてくれる人がいることが救いになっている。