まみ めも

つむじまがりといわれます

絶望図書館

暑さのせいかやたらとねむく、きのうはこどもたちと一緒に九時過ぎに寝てしまった。十時ごろに、ドーっというすごい雨の音で目が覚めたけれども、そのまままたねむり、五時まで。きょうはごはんを炊いて、のりのつくだ煮のごはんをお弁当に詰め、ウインナーとかまぼこをフライパンで焼いた。あとは、作り置きの玉子焼き、キドニービーンズ の甘煮、枝豆。かまぼこ、まるみを帯びたかたちと、白とピンクの淡い色合いと質感がものすごくファンシーに見えて、積極的にお弁当にいれていきたい気持ち。

ト。

気持ちが落ち込んで、どうしようもない。はげましの言葉も心に届かない。そんなときは、絶望図書館を訪れてみよう。せつない話、とんでもない話、どきりとする話など、絶望した気持ちに寄り添ってくれる12の物語を収録。
おとうさんがいっぱい−児童文学棚 人に受け入れてもらえない絶望に−
三田村 信行/作
佐々木 マキ/画
最悪の接触−SF棚(スラップスティック) どう頑張っても話が通じない人がいるという絶望に−
筒井 康隆/著
車中のバナナ−エッセイ棚 たちまち「なごやか」になれる人たちが怖いという絶望に−
山田 太一/著
瞳の奥の殺人−ミステリー棚(サスペンス) 起きてほしくないことが起きるのを止められない絶望に−
ウィリアム・アイリッシュ/著
品川 亮/新訳
漁師と魔神との物語−『千一夜物語』より 口承文学棚 ずっと誰も助けてくれないという絶望に−
佐藤 正彰/訳
鞄−現代文学棚 人生の選択肢が限られているという絶望に−
安部 公房/著
虫の話−韓国文学棚 恨みの晴らしようがないという絶望に−
李 清俊/著
斎藤 真理子/新訳
心中−日本文学棚 離れても離れられない家族の絶望に−
川端 康成/著
すてきな他人−アメリカ文学棚(奇妙な味) 夫婦であることが呪わしいという絶望に−
シャーリイ・ジャクスン/著
品川 亮/新訳
何ごとも前ぶれなしには起こらない−イギリス文学棚(意識の流れ) 家族に耐えられないという絶望に−
キャサリンマンスフィールド/著
品川 亮/新訳
ぼくは帰ってきた−ドイツ文学棚(小さな文学) 家に帰ることの難しさという絶望に−
フランツ・カフカ/著 頭木 弘樹/新訳
ハッスルピノコ−『ブラック・ジャック』より マンガ棚 居場所がどこにもないという絶望に−
手塚 治虫/作
入れられなかった幻の絶望短編
頭木 弘樹/著

読みながら、けっこういろんな種類の絶望感を味わってきたのだなあと思う。一番の絶望は自分は自分でしかない、「感じ」は自分の外に出られないことかもしれない。でも、これは希望でもあるのよな。絶望のラインナップ、けしてコンプリートはしたくないけれど。