まみ めも

つむじまがりといわれます

青空のむこう

ぱっとしない体調を引きずったまま、10月がおわってしまった。気がつけば長引く風邪から副鼻腔炎になり、味と香りがすべてにおいて7割引きになっている。体がどんよりするのでさっぱりしたものがありがたく、オールブランにヨーグルトをかけてひと晩冷蔵庫にいれておき、はちみつとフルーツをのせて食べている。朝と昼はいいけれど、夜はたべてもあとから気持ち悪さがあがってきて吐いてしまう。朝は相変わらず早く家を出る日々。遊歩道のわき道にたわわにみかんの実っている木があって、小鳥たちがつつくに任せてある。その木からみかんをひとつ泥棒して、たべたら、ぶるっとするようなすっぱさがよかった。甘いみかんももちろんいいけれど、走りの時季のすっぱい硬いみかんが好きだったりする。みかんの木が庭にあればとおもう。

青空のむこう

青空のむこう

ト。

「この世」に思いを残したまま死んだ少年が、「この世」にゴーストとなって戻ってくる。友達、家族に思いを伝える術がなかったが、最後に奇跡が起きて「あの世」に旅立ってゆく。

「スノードーム」のアレックス・シアラー作品を、久しぶりに。あの世に関する話は、どうやらファンタジーには求めていないのだった。横尾忠則とか美輪明宏みたいに、実体験として語られるあの世に惹かれる。アレックス・シアラーがあの世について考えている実感の強度が足りないのかもしれない。ほんとうのことは知らないけれど、横尾忠則美輪明宏は体験に疑いが混じらない、その混じりけのなさに魅力がある。