すこし肌寒くなってきて着るアニエスベーの花柄の中綿ジャケットがうれしい。ちょっと着ぶくれてださい感じがいいと思っている。気分としては初恋がきた道のチャン・ツィイー。しかし髪の毛は三つ編みのおさげではなくぼさぼさのショートカットで、こちらは気分としてはニキータのアンヌ・パリローで、全体としては支離滅裂なことになっているかもしれない。ぼさぼさなのはほんとうの無造作だからで、このまま永遠にドライヤーをちゃんとあてられないままぼさぼさ頭でやっていくのだと思う。
- 作者: 安房直子,北見葉胡
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 単行本
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洋吉はレストランの主人です。急にお父さんが亡くなり、そのあとを継いだのですが、お店の味の秘密を全く知りませんでした。そこに、コック姿の小人が現れ、洋吉の舌に魔法をかけてくれたのです。この「魔法の舌」のほかに「べにばらホテルのお客」「天の鹿」「あるジャム屋の話」「鳥にさらわれた娘」など14編の物語が収められています。
魔法をかけられた舌
空にうかんだエレベーター
ひぐれのお客
ふしぎな文房具屋
猫の結婚式
うさぎ屋のひみつ
青い花
遠い野ばらの村
秘密の発電所
オリオン写真館
海の館のひらめ
ふしぎなシャベル
海の口笛
南の島の魔法の話
だれにも見えないベランダ
「まほうをかけられた舌」のこと
「海の館のひらめ」のこと
一冊のノートのこと
今年の読書で一番の出会いは安房直子だと思っている。平成最後に出会う、昭和感ぷんぷんのお話たち。でも時代がどんなに先にいったって、新しいさわやかな切なさを胸に運んできてくれる。