まみ めも

つむじまがりといわれます

ねむい幸福

土曜はあたたかだったので、ベランダで夕飯をすることになって、夕方からせっせと台所で過ごす。おにぎりを作って、ポテトフライともも肉のから揚げを揚げて、ウインナーとコーンを焼いた。マックのCMだって「野菜もしっかり食べよう」って流れてるときはコーンだけのコールスローだし、今夜の野菜はコーンでよかろう。ベランダに古い絨毯を広げて、テーブルとテントを準備して、あかりを灯して、カルピスソーダ本麒麟で乾杯をした。こどもたちはテントの中に布団を持ち込んで寝た。明け方、ふーたんが泣いてふとんを引きずってベッドにやってきて、そのあとでせいちゃんもベッドに潜りにきて、しばらくだらだらと朝寝坊した。それからベランダにホットプレートを持ち込んでホットケーキを焼いた。昼は寒くてちょっと無理と思って引っ込んだけれど、ふくちゃんだけは一人でナンとカレーをベランダで食べていた。週が明けて、サンドイッチやおにぎりの簡単なお昼でも、ベランダで食べるとなんとなく気分が違うので、そうしている。カレーが週に三回くらい、つぎたしつぎたしで、どんどん怪しくなっていくのを楽しむ。

桜が散って、花水木が咲いてきて、ふとのぞいた植え込みに土筆がはえている。植え込みごとに植物のいきおいが違うのか、やたら土筆がのびている植え込みがあって、なんでだろう、土筆がにょきにょきのびている姿に少し元気が出る。

ねむい幸福 (光文社文庫)

ねむい幸福 (光文社文庫)

 

ト。

理想の二人だと思っていた。だが、妻は突然、家を出ていった。行き先も家出の理由もわからない。彼女は何を考え、何を求めているのか。彼女がかけてくる電話でたわいもないことを話す毎日が始まる。

図書館が長期休みに入る閉館間際にいって、題名と著者名で反射的に選んだけれど、読み始めてから、読みたかったのは有吉玉青ではなくて青木玉だったことに気がついた。字面に騙されてしまった。またやりそうな気がする。