まみ めも

つむじまがりといわれます

まあまあの日々

朝はほんの少しだけ早く家を出て、乗り換えの駅のホームで列に並び電車を一本やり過ごして次の電車に座ることにしている。そこで本をぺらぺらと読むときの指先がかじかむようになってきた。いまデスクのある部屋は西の窓に富士山がみえ、南の窓にスカイツリーがみえる。富士山のほうがずいぶん大きい。平野の向こうにプッチンプリンみたいな山がでーんとある景色は北陸育ちにはひどくユニークに見える。静岡育ちの先輩が、静岡の人間が富士山を描くときには左に見えているあのでっぱりを右側に描くんだといっていた。いまの富士山は東側が刷毛で塗ったように白くなっている。

まあまあの日々 (角川文庫)

まあまあの日々 (角川文庫)

  • 作者:群 ようこ
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: 文庫
 

ト。

アイドルの歌にあわせて踊ってみたら息があがり、エスカレーターに乗ろうとすればタイミングが合わない…。物忘れや体調不良を毒づきながら、かわしながらの日常を綴る。『岩手日報』等のPR誌『くらしの知恵』連載を文庫化。

「中年の本棚」で群ようこのことを思い出して久しぶりに読んでみた。おなじヨーコでも佐野洋子に比べてじめっとしている。ほんとうにまあまあのことしか書いてないので、ちょっとくたびれた。