まみ めも

つむじまがりといわれます

たいのおかしら

銀杏のはっぱがあしもとでかさこそと乾いた音をたてると、関東の冬だなあと思う。はやく薄暗くなる夕方に、黄色く散り敷いた落ち葉があかるい。

こどもたちからせがまれて焼き芋をつくったら、みんなハマってしまい、第一次焼き芋ブームが到来した。180℃のオーブンに濡らした芋をいれて一時間焼く。貧乏人の性で、オーブンを使うときに芋だけというのがなんだかもったいなくて、横でパンやパプリカやケーキを焼いたりしている。パプリカはただ焼いて皮をむいて冷やすだけ。味つけもいらない。家族はだれも箸をつけないのでひとりでむしゃむしゃ食べる。

たいのおかしら (集英社文庫)

たいのおかしら (集英社文庫)

 

ト。

虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。

歯医者に行く

タンスを求めて

英会話の学習

グッピーの惨劇

町に来たTVにでてる人

独自の研究

習字のおけいこ

消えたドーナツ

小杉のばばあ

写真〔ほか〕

小杉のばばあがよかった。さくらももこの胸に宿っていたちんまりとしたものは、さくらももこがいなくなった世界にも灯っている。