まみ めも

つむじまがりといわれます

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

小学生は夏休み。ふみちゃんのお弁当がはじまった。お弁当のおかずに竹輪の穴にきゅうりを詰めているときにはなぜか「わたしもとうとうヤキがまわったな」という気持ちがつきまとう。卵がすきなふみちゃんのために、玉子焼き、オムレツ、ゆで卵といろんなラインナップをローテでいく。

雨、蜘蛛は乾いたままの橋の裏側をゆっくり渡っていった

最注目の新世代歌人ふたりが、男子高校生ふたりの7日間を短歌217首で描く。舞城王太郎によるスピンオフ小説2篇を掲載した特別付録冊子付き。

七月頭の七日間、鞄の中にいれて行ったり戻ったりしながらいっしょに過ごす。若い生のまばゆさの裏にある濃厚な死のにおいを夏の空気のなかに嗅ぐ。