まみ めも

つむじまがりといわれます

シャイニング

シャイニング [Blu-ray]

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不意に映画をみたいなあと思いたち、宿六に借りてきてもらう。シャイニングは、宿六が以前にみようとしたのだが双子の女の子が登場するあたりでびびってしまいひとりでは見られなかったというやつ。宿六がデパートの北海道物産展で買ってきたロイズのポテトチップチョコレートで指をよごしながら見た。冬のあいだ雪に閉ざされるホテルの管理人一家に幽霊と狂気が忍び寄るという、スタンリー・キューブリックのホラー映画。キューブリックのどこまでも非現実を突き詰めたソリッドな映像美に、ジャック・ニコルソンシェリー・デュヴァルの憑依しまくる生々しい演技の対比がものすごい。ジャック・ニコルソンイージー・ライダー、カッコー、シャイニングと、まともな人間であったところを見たことがないのだが、いかれた役をやらしたら天下一品すぎる。スティーヴン・キングの原作ではホテルの邪悪な意志がそうさせるらしいが、映画ではジャックにはもともと狂気に至る素養があるように描かれており、そのよくわからなさがよかった。あと、ダニーがやたらシャイニングを持ち出さないのもよかったと思う。わたしからすると、ユーレイやら超能力やらを持ち出されると、一挙に話がファンシーになりすぎる感じをするので。それにしてもホラー映画というのはなにも起こらない状態が一番おそろしいのであって、ひとたびなにかが起こってしまえばそこからは想像力は頭打ちになりおそろしさはエンターテイメントに早変わりするのだと思った。
霊感があるという友達が、あるとき寝ていたらスッと女の子がなかに入ってくる感じがあって、そのときはいやだなと思ったが、あとから妊娠が知れて、ひょっとしてあれはお腹のこどもが入ってきたのではと考えるようになり、きっと女の子にちがいないと話していたが、なんのことはない、お腹のこどもにはしっかりとおちんちんがついていたらしい。わたしは霊感もなにも持たない人間なので、おなかの子の性別について閃いたことはないが、エコーでおちんちんの陰影が見えたときには、お腹のなかにおちんちんがあるのがやたらと不思議な気がした。しかし、女の子だった場合を想定すると、穴の奥に穴があるという感じがして、それはそれで不思議に思える。