まみ めも

つむじまがりといわれます

十三角関係

オブラートが剥がれるようにうっすらと復調の兆し。かろうじて仕事と家事とをこなしている。昼休み明けの一本のリポビタンDが午後の自分をドライブしている感じ。あんまり鼻をかみすぎたのか、耳と気とが遠くなって、味覚とにおいもないものだから、いろいろと頼りない感じ。もやしとにらと豚肉を炒めて丼にして、目玉焼きをのっけた簡単なごはんで済ませてしまう。本をひらいても、文字のうわすべりをしてしまって、しまいにはページがうねり出して見えたりする。こういうときは寝るしかない。

十三角関係 (名探偵・荊木歓喜)

十三角関係 (名探偵・荊木歓喜)

穂村弘「本当はちがうんだ日記」に出ていたタイトルにそそられて図書館で予約。久しぶりのミステリー。「オリエント急行殺人事件」を思わせるようなタイトルと登場人物の多さに、もしや、とそわそわお尻が落ち着かなかったのだが、そんなわたしを知ってか知らずか作中で唐突にミステリー小説のルールについて触れるという大胆なタブーを犯している。
「犯人は相当重要な最初からの登場人物でなければならない」
「いくつ殺人事件があっても、それらの犯人はひとりであることがのぞましい」
「探偵小説には余談が入ってはいけない」
そして、これらのルールはもちろん裏切られる。うまい具合にまさかとやっぱりが混じり合う。