オブラートが剥がれるようにうっすらと復調の兆し。かろうじて仕事と家事とをこなしている。昼休み明けの一本のリポビタンDが午後の自分をドライブしている感じ。あんまり鼻をかみすぎたのか、耳と気とが遠くなって、味覚とにおいもないものだから、いろいろと頼りない感じ。もやしとにらと豚肉を炒めて丼にして、目玉焼きをのっけた簡単なごはんで済ませてしまう。本をひらいても、文字のうわすべりをしてしまって、しまいにはページがうねり出して見えたりする。こういうときは寝るしかない。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 1983/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「犯人は相当重要な最初からの登場人物でなければならない」
「いくつ殺人事件があっても、それらの犯人はひとりであることがのぞましい」
「探偵小説には余談が入ってはいけない」
そして、これらのルールはもちろん裏切られる。うまい具合にまさかとやっぱりが混じり合う。