雌花がついたかぼちゃの苗だったが、ふと見ると雌花が落ちて腐れてしまっている。虫が花のまわりをのそのそしているから、かってに受粉するのかなと思っていたが、そう簡単なものでもないらしい。早起きした朝に庭にでて、雄花を観察するが、雌花はなかなかひらいているときがなく、タイミングがわからない。あけっぴろげの雌花よりもふさぎがちの雌花のほうが身持ちの良いお嬢さんという感じで、あいてもいないところに無理やり受粉するのは気がひける、と思っていたら、いつのまにかひとつ、まるいかぼちゃがなっていた。ひろがった葉が白く粉をふいてきて、調べてみるとうどんこ病というものになっているらしいので、葉を切った。かなり広がっていたので、このあとは実がなるのかどうか、わからない。うどんこ病というのは、要はかびらしい。かぼちゃひとつ育てるにも知らんことがたくさんあるのはおもしろい。
- 作者: 柴門ふみ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/10
- メディア: 文庫
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ちなみに、この本で一番感銘を受けたのは、ユーミンが、創作活動のエネルギー源をきかれて、「オリジナリティーのない人でも、この世界でやってゆけるということに対する憎しみ」と答えていたところ。ここを読んだだけでも105円以上の価値があったとおもう。