まみ めも

つむじまがりといわれます

薔薇の名前

木曜の午後に会社の外線電話がかかってきて、セイちゃんが昼寝から起きて戻して38.6度あるという。仕事を終わらせて早足で保育園にいく。二度、戻したというので、タクシーはやめにして、体重制限をオーバーしているベビーカーにのせて、フクちゃんを歩かせて帰る。手を洗いに洗面所にいって、そこでまた戻した。熱は下がってきているようだったが、ぼんやりして声もちいさくぽそぽそと頼りなく話す。卵入りのお粥をつくり、ゼリーを食べたがったのであげたが、しばらくしてまた戻してしまった。フクちゃんのお風呂をすませ、夕飯におかゆを食べさせたが、三口ほど食べてごちそうさまをいって、ふとんに寝そべってしまった。すこし吐きたそうにしたが、もう胃の中がからっぽと見えてなにも出なかった。二階にタオルとポカリスエットと汚物いれの袋を用意してねかしつけると、くたびれてすぐに寝てしまった。夜は一度も起きなかった。
朝になって、フルーツをすこしとおかゆをたべたがまた戻してしまい、近くのクリニックで吐き気どめの坐薬をもらって帰ってきた。坐薬をいれてしばらくしてからもものゼリーをたべたが、今度は戻さなかった。お昼はおかゆをやっぱり少しだけたべて、ねむいと言って寝てしまった。

薔薇の名前 The Name of the Rose [Blu-ray]

薔薇の名前 The Name of the Rose [Blu-ray]

夏休み、鎌倉の山の家にDVDを持ち込んでこどもたちが寝たあとでみた。図書館で予約してあったもの。ショーン・コネリーが修道士で、弟子のクリスチャン・スレーターと閉塞的な修道院のなかで起こる連続殺人事件の謎を解き明かしていく、ミステリーともラブストーリーともファンタジーともつかない不思議な作品。特典映像の監督による解説をすこしだけきいてみたが、クリスチャン・スレーターは撮影当時14歳だったが、「薔薇」の女の子役が決まる前にひとりの女の子を好きになってしまって、クリスチャン・スレーターのママ直々に、あの子でお願いしますと申し入れをしたらしい。映画のストーリーでは、名前もしらない、ことばも交わさないまま、体と思いだけがまじわる恋だったが、あんな強烈な場面を演じたら、その後、ちょっとやそっとの恋では満足できなくなりそうで、クリスチャン・スレーターが気の毒。