まみ めも

つむじまがりといわれます

大いなる勇者

若の里関の引退がついに発表。わかってはいたことだけれど、正式に発表されるまでは夢の余韻のようだった。インタビューでのことば。
「相撲が大好き。まだまだ取っていたい。体がボロボロになっても、1日でも長く現役でいたい」
「毎日、本場所中は命がけで土俵に上がっていました。それだけは、貫いてきたと思います」
ふだん穏やかな関取だけに、命がけで土俵に上がってきたというコメントにこみ上げるものがある。それにしても、琴欧洲といい把瑠都といい、引退するおすもうさんは、相撲が好きだというコメントを残すことが多い。
夕飯はうなぎ。グリルで焼きなおして山椒をふり、茗荷と大葉の千切りをたっぷりのせる。うなぎも好きだけれど、うなぎと一緒に食べる薬味がそれ以上に好きだったりして。うなぎは蒸しのはいらない関西風がいい。あまった茗荷は甘酢漬けにした。アヲハタのジャムの空き瓶の中で茗荷の色が冴えていく。

1972年、監督はシドニー・ポラック、主演は30代なかばのロバート・レッドフォード

1850年代、文明に背を向けて山奥ふかくわけ入り、厳しい自然との対決の中に生きることの意味をつかもうとする若者の姿を描く。

旅とは漂泊だ、と三木清がいっていたけれど、ロバート・レッドフォード演じるジェレマイア・ジョンソンの生き方はまさしく漂泊で、どこにも留まらないけれど、目的地もない。どこにもいかずに漂い続ける。これこそロードムービーだと思った。すごくいい映画。