まみ めも

つむじまがりといわれます

オデッサ・ファイル

一軒はさんだお隣のおじいさんは、遊歩道と車道の隙間の土地でいろんな野菜を丹精していて、いま時季は胡瓜に茄子にトマトが実っている。そのおじいさんから、義母が、4年ほど前に茗荷を分けてもらって、庭先に一本植えてあったのを、うんともすんとも花穂の気配がなかったのでそのままになっていたのが、この間ふと見たら土から薄黄色い花が出ていて、探してみたら4つ、花穂が見つかったので、掘り出した。その日はうどんだったので(煮た油揚げとあげ玉をのせたたぬきつねうどん)、刻んだ茗荷をのせて食べた。茗荷のおいしさはちょっとたまらなくて、大人になってよかったなとしみじみしてしまう。と思ったら、茗荷をかじった子どもたちがおいしいと言うので、なんだかもったいない気がする。大人になるまで待ったがいいよ、君たち。
庭先に、5月の終わりに胡瓜とトマトとかぼちゃの種を蒔いて、胡瓜はいまやっと子どもの小指くらいの細いのがひとつ実っている。かぼちゃはどうやら蕾が出てきた様子だけれど、実るかどうかわからない。トマトは少しひょろついていて花の咲く気配もなく頼りない。毎朝、庭先をのぞくのがたのしみ。

プレミアムシネマの録画。

1963年。ルポライターのミラーは、自殺した老人の日記から、元SS隊員からなる秘密組織“オデッサ”の存在を知る。彼はその実態を調べるため、SS隊員に化けて組織に潜入するが……。生き続けるナチスの秘密組織を描いたサスペンス・スリラー。

主演はジョン・ヴォイト。「真夜中のカーボーイ」から5年後の1974年の作品。原作は「ジャッカルの日」のフレデリック・フォーサイス。命がけの綱渡りがありすぎて、心臓が縮みっぱなし。