まみ めも

つむじまがりといわれます

普通の人々

夏本番の暑さがきたと思った週末を過ぎたら、途端に朝晩に涼しい風が吹いて、うろこ雲が空を埋めて、あっという間に秋の気配がしている。庭のかぼちゃは次々と葉が白くなりうどんこ病がひろがるので、もう諦めている。雌花もつかなくなって、たったひとつだけ育った実も、まわりの葉をとってしまったので大きくなる気配がない。グリーンカーテンは、ひと株だけ伸びた苗でひょろひょろとゴーヤが実っている。ブルーベリーは、花が咲いた割りには実が育たなかった。蜘蛛がすみついているらしく、すぐに巣をはられてしまう。トマトはようやく花がついて、このあと実るかどうか。保育園でとうもろこしの皮をむいたセイちゃんが、ひげが一本ならひとつの粒、二本ならふたつの粒、と一所懸命になっていうので、小学館の野菜と果物の図鑑をひっぱりだして調べたら、ひげの一本一本がめしべなのだと書いてあって、感心した。ふたりともとうもろこしが大好きで、フクちゃんは、とうもころし、とうもころし、と言いながら齧っている。セイちゃんはつぶを宿六に外してもらってひと粒ずつ食べるのだが、かたまりになっている粒をみて、「おとうちゃん、おかあちゃん、これがセイゾーくん、フクちゃん、、」とぶつぶつ言いながらつまんでいておかしい。夏が来るのは鬱陶しいのに、夏がいくのはさみしい。自分でも夏が好きなのか嫌いなのかよくわからない。たぶん苦手なのだとはおもう。

普通の人々 [DVD]

普通の人々 [DVD]

ロバート・レッドフォードの監督作品。原題Ordinary People。キーファー・サザーランドのお父さんがでている。公開は1980年。肉親でも埋められない隙間を描いており、当時としては新しかったのではないかと思う。でも、やっぱり家族間でも断絶があるのはタイトルどおりフツーのことだとおもう。どうしようもない断絶があることを諦めつつ、それでもなんとか歩み寄ろうとする引力で、なんとかやっていけるような気がしている。