月曜と火曜は、ここら辺の日の入り時刻が16時28分13秒で、一年の中でいちばん早いのだった。この時季は、なんとなく夕暮れが底をつく感じで、きょうからはどんどん夕暮れがゆっくりやってくると思うだけで気分がのんびり明るくなる。きょうは2秒日の入りが遅くなる。2秒がわかるような丁寧な暮らしはしていないけれど、この2秒が待ち遠しかった。きのうの帰り道は木枯らしがひどくて、ときどき冷たい突風が吹くたびにキャーキャー悲鳴をあげながら帰った。11月に雪が降ったあとであたたかさが戻ったせいなのか、遊歩道の傍の木瓜の樹に、花がふたつだけ咲いている。
- 作者: 木村衣有子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 単行本
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猫と本をこよなく愛する人へ贈る、名作「猫文学」ブックガイド。武田百合子から夏目漱石、浅生ハルミンまで、数々の「猫文学」に登場する猫たちの尽きない魅力を丁寧に読み解く。
11月の図書館のブックフェアの「猫棚」から選んでおいた一冊を、あとから借りた。猫のアンソロジーかと思ったら、ちがった、けど、本の中で出会いたい猫たちのしっぽをみつけた。